小学校の英語は「授業」ではなく、あくまでも「活動」です。ですからボランティア活動や道徳活動などと同じ位置づけとなっています。(当ページの定義は2018年までのものです。2018年から小学校の英語は授業となります)

そのために小学校では、中学校英語で当然行う「文法」「読解」「単語を覚える」「テスト」といったものがないのです。英語ができてもできなくても、通信簿上の評価はまったくかわりません。




公立の小学校では、あくまでも「英語でコミュニケーションをはかる」ことを目的として導入されています。ですからテストなどもなく、楽しく英語でゲームをしたりできれば、それでよいわけです。

◆小学校の英語活動◆

(1)ネイティブ講師によるフリートーク
(2)生徒同士の自己紹介
(3)色、文房具、生徒の名前といった 簡単な単語を覚えてそれをもとに英語ゲームをする
(4)英語の歌をうたう
(5)英語ノートに色をぬったり、基本的なアルファベットをおぼえる

といった、ネイティブ英語圏であれば3歳程度、幼児レベルの英語活動となります。

もしすでに英語教室に通っていたり、自宅学習を進めているご家庭なら「簡単すぎる!」という内容となるでしょう。ですが、「これまでまったく英語にふれたことがない・・・」というお子さんには、最初は少し難しいと感じることもありそうです。

対して中学英語は・・・
◆中学校の英語授業◆

(1)教科書の英文をよむ
(2)英文法の理解
(3)主語+動詞+目的語 を使った英作文
(3)テスト

といった具合になります。
小学校とくらべるとまさに「勉強!」という感じですね。
中学校英語には「英会話」はありません。例えば授業で英語を使ってのお店屋さんごっこや英語クイズ、といった実践的なものは行いません。正確には行う時間的余裕がないわけです。

そこをおぎなってあげたい、という目的のために小学英語が必修化されたともいえますね。