「いいのか学校英語」というコラムが朝日新聞に全10回掲載されました。子どものうちからの英語学習方法を、いろんな人から学ぶための内容です。とてもよい内容だったので要点をまとめてお伝えしたいと思います。

第4回目は、塾と予備校で教えてなんと30年! カリスマ英語教師、竹岡 広信(たけおか ひろのぶ ・49歳)さんがオススメしている方法です。





<今回の語り手の名前と職業>
カリスマ英語塾教師・・竹岡 広信(たけおか ひろのぶ)
「入試改革なくして 改革なし」


<中学校と高校の英語教育について>
「バランスが悪いんです、学校英語は。
“スミス氏は教師というよりはむしろ詩人だ”なんていう英文は知っていても、“新しい着メロをダウンロードした”とか“この服はダサい”とかは言えない。

普通に使う言葉とあまりにかけ離れたもので勉強しているから、英語が言語だという実感が持てません。自分が使いたい表現を言えない、書けない現状は問題です。」

<大学入試での英語を変えなければ、学校英語は変わらない>
「駿台予備校で高校の先生を対象に指導法を教えていますが、“こんな使われていない英語はもうやめましょう”と言うと必ず返ってくるのが“でも推薦入試ででます”。 去年ある有名大学の文法問題をオーストラリア人の先生と一緒にチェックしましたが、8割が不適切でした。

入試の改革なくして英語教育の改革はありません。 」

<英語教育で一番大切なことは?>
「中学高校の先生の質をあげることなんです。採用用件としてTOEIC900点以上とか、英語圏留学3年以上とか、それくらい求めたらずいぶん変わります。(中略)
国家プロジェクトとしてとりくむべきです。国の力って教育だと思います。早く教育に力を注がないと、この国が傾く。
ぼくは現状に危機感をもっています。」
(2010年8月13日(金)の朝日新聞コラム“いいのか学生英語”から一部抜粋しました)




今回の英語学習方法のまとめ (by 管理人)

今回の竹岡さんは「高校の英語の先生に、英語をおしえる先生」です。つまり先生のセンセイ、というわけです。
よく言われる、「英会話ができるからといって、英語の成績がよいわけではない」「帰国子女でも英語の試験では赤点」というのは、
竹岡先生がおっしゃっているように入試や試験にでてくる問題が、実際に使われている英語とかけはなれているのが原因なのでしょう。

日本語でも「ごきげんよう」などという言い方はしませんよね。

英語の試験でもそういった「古めかしい言い回し」「今では全く使わない言葉」というのが、まだまだあるのでしょう。
もし子どもに「英会話をみにつけさせたい」のならば、学校だけにまかせていては無理だということですね。学校で覚えられるのは「読み書き」メインとなることは間違いありません。

ただじゃあ、「読み書きは必要ないのか?」と言われればそうでもないでしょう。
PCが普及してきた今、ビジネスでのやり取りはネット上だったりメールだったりしますから。

あなたが子どもに英語をみにつけさせたいのは、一体なんのためなのか?
そこをまずクリアにしていけば、自然と英語教育の方向性がみえてくるようなきがします。