子どものうちからの英語学習方法を、いろんな人から学ぶためのコラムが朝日新聞に全10回掲載されました。とてもよい内容だったので要点をまとめてお伝えしたいと思います。

第3回目は、「小学校で英語授業」の先頭にたつ、文部科学省教科調査官 直山 木綿子(なおやま ゆうこ・51歳)さんのコメントです。





<今回の語り手の名前と職業>
小学生英語のカリキュラムなどを指導している文部科学省教科調査官、
直山 木綿子(なおやま ゆうこ・51歳)


<小学校での英語活動の意味とは?>
「(小学校の英語授業では)文法などの知識や会話技能を身につけることを第一の目標にはしてへんのです。」
「文法などの知識は中学校へ進んでから、きちんと学べばええんです。」

<小学校の先生はどういう英語活動をするべきなのですか>
「先生は英語のお手本やなく、英語を使おうと努力する姿を子どもたちに示してほしい。発音が苦手な先生は、外国語指導助手(ALT)やデジタル教材にまかせればいい。

あくまでも英語に慣れ親しみ、言葉を交わす楽しさを味わうのが外国語活動の趣旨。(小学校の先生には)そこをきちんと理解してほしい。」

<小学生がやっておくべき英語学習法まとめ>
「私自身、小・中学校で英語を教えた経験から、
小学校の外国語活動は、その後の言葉の力を伸ばすと確信を持っています。

ガンガンやらんでいい。楽しい体験が、結果として将来の外国語取得につながるんですよ。」
(2010年8月12日(木)の朝日新聞コラム“いいのか学生英語”から一部抜粋しました)




今回の英語学習方法のまとめ (by 管理人)

実際に小学校で英語活動を必修化させた、文部科学省のお役人さんのコメントです。
これを読むと分かるように「日本政府は小学生のうちは、とにかく英語に親しめればいい」という方向である、ということが分かります。

保護者からしてみれば、この方針には賛否両論があるでしょう。
「子どもをバイリンガル並みにしたい」と考えているならば、子どものうちに浴びておくべき英語シャワー量がまったく足りないからです。

ですが逆に、「中学校英語の試験では赤点にならない程度にしたい」という考えならば、この小学校での英語必修化はとても役にたつと思います。

というのも、私自身が中学英語では赤点があたり前という状況だったからです。よく「国語が得意な人は英語も得意」といいますが、私にはあてはまりませんでした。私の場合は国語は100点でも英語は30点でした。
もし私のときに、現在のような小学校での英語活動があれば、まったく違っていたと思います。

中学校英語にはいるまえに、事前準備としてヒアリングになれておき、赤ちゃんが知っているような英単語を覚えておくだけで、子どもの英語へのやる気がかなり違ってくることに間違いはないはずです。