英語を社内公用語にしている、ユニクロ(ファーストリテイリング)社長・柳井正(なやい ただし)氏のインタビューが朝日新聞(2011年11月25日付)に掲載されました。就職時に子供たちに求められている「グローバル人材」とは、どういったものなのか? をポイントに、要点をかいつまんで新聞記事より抜粋したいと思います。
インタビューされた人:柳井正(なやい ただし)
ファーストリテリング会長兼社長。1984年に創業された衣料店「ユニクロ」の経営者として有名。この会社では2013年より英語を社内公用語(書類などすべて英文)とすることが決まっている。
Q: 「グローバル人材」とはどんな人材ですか?
「私の定義は簡単です。日本でやっている仕事が、世界中、どこでも出来る人。」
Q: 英語を公用語にしたのはなぜ?
「これからのビジネスで英語を話せないのは、車を運転するのに免許がないのと一緒。」
「日本人社員だけなら日本語で話してもよいが、3~5年で本部社員の半数は外国人にする。英語なしでは会議もできなくなる。」
「ただ、英語はあくまでもビジネスの道具で、われわれの思考や文化の基準言語は日本語のままです。思考まで海外企業と同化しようとするわけではない。」
Q: 英語だけは苦手!という優秀な学生は採用しますか?
「いらない」
■■解説■■ 語学力以上にタフさも必要!
<ポイント1>
各社がにわかに求め始めたのが「グローバル人材」だ。目立つのが英語の重視。
<ポイント2>
大手ではファーストリテイリングや楽天が社内の公用語化に動いた。商社や電機メーカー、大手銀行などには、英語テストTOEICの得点を人事基準に加えたり、受験を推奨したりする流れが広まっている。
<ポイント3>
柳井氏が指摘する「アジアの学生との競争」は確かに始まっている。
<ポイント4>
ただし!
たとえば新興国で取引先を開拓するには、語学力以上にタフさが求められる。二十数年日本で生きてきた人にも、世界で活躍できる強みはある。
~2011年11月25日付 朝日新聞「就活する君へ(3)」より一部抜粋&引用~
管理人の感想
今回のインタビューをよんで、「英語力があれば重宝される」という時代ははっきりと終わりつつあるのだと気づかされました!
今まさに、「仕事力(営業など)」+「英語力」の2つ両方ともが、トップ企業からは求められています。
英語力はできるだけ小学生のうちから、子供になじませておくのがベストでしょう。と、いうのも中学や高校に進学してくると、英語以外の教科もしっかりと取り組む必要がでてくるためです。
英語力を高める方法は「よい英会話スクールに通わせる」のが親からしてみれば一番楽な方法だと思います。(もし、親が勉強をみてあげられる余裕があるならば、もちろん家庭での英語学習でもOKです!)
もう一方の仕事力はいわば、コミュニケーション能力とも置き換えられると思います。
ではコミュニケーション能力はどうやったらみにつくのか?
個人的には小学生なら地域の子供たちなどと、たくさん遊ばせるのが一番だと考えます。
その理由は、「遊び」には自分の得意なことをして楽しくすごせたり、逆に仲間はずれにされたり、といった人間の基本的能力をやしなえる体験がいっぱいつまっているからです。
もし「周りには子供が住んでない」というのなら、スポーツクラブや学校の学童に預けたり、休日にはキャンプやアウトドアなどに出かけるのもよいと思います。とにかくいろいろな体験を多くさせてあげるのが一番となるでしょう。
当サイトでは何度もお話しているのですが、「いくら勉強ができても、引きこもりやニートになっては元も子もない!」というのが私の持論です。
ですから、アタマとカラダ両方のバランスをしっかりとって、大切なわが子たちが将来困らない程度の英語力はしっかりと!つけてあげたいですよね。