「いいのか学校英語」というコラムが朝日新聞に全10回掲載されました。子どものうちからの英語学習方法を、いろんな人から学ぶための内容です。とてもよい内容だったので要点をまとめてお伝えしたいと思います。

第7回目は、バイリンガル子育て中の女優、三船 美佳さんのコメントです。





<今回の語り手の名前と職業>
ハリウッドでもよく知られている日本を俳優の故・三船敏郎さんの娘であり、女優
三船 美佳さん(27歳)


<父親であり、俳優の故・三船敏郎さんについて>
「国際映画祭に招かれるとよく幼い私を連れていってくれたんですが、通訳を通してのやりとりがもどかしかったようで、“ブロークンでもいいからやっぱり英語で伝えたい”って。“これからの時代は世界中の人と一対一でちゃんと話しあえるようにならないといけない”と教えられました。」

<現在5歳になるお嬢さんとバイリンガル育児について>
「(父の影響もあって)私も娘が幼いころから日本語を話さない“英語の時間”をつくったり、アニメも英語と吹き替えを交互にみせたり、キッズ英会話スクールにも通わせました。

幼いころって、その場で教わったことをすぐ自分のものにできる抜群の吸収力がある。大人がちゃんとした英語に触れる環境を作ってあげれば可能性は無限大なんです。」

<インターナショナルスクールについて>
(美佳さんの5歳のお嬢さんはインターナショナルスクールに通い、子供同士の会話も英語でおこなっているそうです)
「みんながインターナショナルスクールに入るべきだとは思いません。私の友達にも英語の環境になじめず、転校する子もいました。特別な英語教育を受けさせようと思うと、金銭的、時間的負担も大きい。だから一刻も早く義務教育で、しっかり英語を教えて欲しい。」

<英語力を伸ばすうえで、学校は重要!>
「英文法が大嫌いだった高校時代、先生に“本は基本構文の宝箱”と勧められ、安部公房の「砂の女」の英訳版を読みました。分からなくても辞書を片手にひたすら読み続けたら、文章の型が自然tみにつき、成績がびっくりするほどあがった。」

<学校英語のこれからについて>
「ネーティブの先生をもっと雇ったらどうでしょう。授業以外の場で“英語でしか通じない”という存在で教科書を離れて自由に英語を口に出す機会がないと、せっかく勉強してもいざというときに役に立ちません。(中略)

教科書を離れて自由に英語を口に出す機会がないと、せっかく勉強してもいざというときに役立ちません。

(2010年8月26日(木)の朝日新聞コラム“いいのか学生英語”から一部抜粋しました)




今回の英語学習方法のまとめ (by 管理人)

「自分もインターナショナルスクールで学んだので、子供にも」というパターンですね。
確かに英語はずっと使わなければ忘れてしまうので、友達も先生も英語を使って会話しているインターナショナルスクールは、バイリンガル教育には一番近道です。

ただ、気を付けなければいけないのは「では日本語の教育はどうするのか?」という点です。日本人である以上、英語のシャワー以上の日本語は必ず身につけさせておくべきです。

また、中学生以上、高校生以上になったらどうするのか?
このまますべてをインターナショナルスクールで過ごすのか、それとも日本の高校に編入するのか、という選択もせまられます。
(ほとんどのインターナショナルスクールは卒業しても、“高校卒業資格”をもらえません)

どちらにしても、インターナショナルスクールに通わせる方法はかなりの金額負担が必要となるので覚悟しておいたほうがよいでしょう。