「いいのか学校英語」というコラムが朝日新聞に全10回掲載されました。子どものうちからの英語学習方法を、いろんな人から学ぶための内容です。とてもよい内容だったので要点をまとめてお伝えしたいと思います。

第8回目は、中国で人気爆発の「クレイジーイングリッシュ教室」を運営する、
李陽(リー・ヤン)さんのコメントです。





<今回の語り手の名前と職業>
中国でもっとも支持されている英語教室運営
李 陽さん(41歳)


<留学しなくてもネーティブ並の発音がみにつく方法とは?>
「方法はとても単純です。ネーティブの発音をまね、繰り返し英文を朗読し、暗記する。

「大学時代、私は試験で3回続けて落第点をとり、英語が最も苦手な科目でした。でも、この方法で海外留学もせず、ネーティブ並の発音で英語がはなせるようになりました。(中略)
狂ったように英文をよむスタイルから“クレージー・イングリッシュ”と名付けました

<英語を習得するために必要なこと>
「外国語の習得は、自転車にのったり、ピアノをひいたりするのと同じ。頭で考えるのではなく、口のなかから自然と言葉がでてくるまで、くりかえし声にだして覚えるのです。
頭脳労働ではなく、肉体労働です。」

<日本の英語教育にたりないもの>
「外国語の習得には、やはり朗読と暗唱は欠かせません。」
「日本の若者はおとなしく、あまり話したがらない印象をもちました。中国の大学キャンパスでは、大声で英文を朗読する学生たちをみかけます。」

<ネーティブのような発音を重視!>
「私がおしえる場合は、どうやったらネーティブのように発音できるかに重点をおきます。例えば、“How are you doing?”、大げさすぎるくらいに1語ずつ正しい発音をやってみせます。口を大きく開き、腹筋をつかって声をだします。
正しい発音で暗唱できる英文をふやしていくと、自然と単語がふえ、文法も頭にはいってきます。やがて自信がつき、ネーテイブの前でも堂々と話せるようになる。」

<なぜ英語をまなぶのか?>
みなさんはなぜ英語を学ぶのでしょうか。中国人の多くは、いい仕事につくため、世界で活躍するために学びます。外国人と対等に英語で話すことが目的ですから、会話に重要な発音練習に力をいれるのは自然なことです。」

(2010年8月27日(金)の朝日新聞コラム“いいのか学生英語”から一部抜粋しました)




今回の英語学習方法のまとめ (by 管理人)

今回の学習法は、個人的にかなり共感できました。
私も「いろいろな教材をたくさんやるよりも、同じ教材を暗唱できるくらいまでやったほうが英語力がみにつく」と考えているからです。

最近では赤ちゃんのころから英語教育をするご家庭も増えています。賛否両論あるでしょうが、子どもがちいさければ、小さいほど「恥ずかしがらずに」「大きな声で」「英文を何度でもくりえす」ことができるという事実があります。
大人ならたいへんなこの作業が幼児期ならば楽しんで行うことができるわけです。

小学6年生以上になると、だんだんと自分の意思がはたらいてきます。
このくらいの年齢になると「英語を学びたい!」という明確な意思がなければ、英文を何度も大声で繰り返したりはできないですよね。
ですから、(子ども本人の意思ではなく)親の希望で子どもに英語を学ばせたいのなら、できるだけ年齢が小さいうちからスタートさせるのが得策だといえるでしょう。